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概要

表紙

本当に実務に役立つ 
プリント配線板のめっき技術

雀部俊樹、秋山政憲、加藤凡典 著
神津邦男 監修
A5版 304頁
定価 2,808 円(税込)
ISBN 978-4-526-06814-0
日刊工業新聞社
2012年1月26日 発行

 

推薦のことば

本書は、プリント配線板製造技術としてのめっき技術に焦点を絞った技術解説書です。著者の雀部さんは以前にも同様の書物を出版されていましたが、今回は執筆者に秋山さん、加藤さんを迎えて、「めっき装置」「トラブルシュート」「半導体パッケージ用サブストレート」の章を拡充し、詳細な「めっき各論」「品質管理」の章ともあわせて、まさにプリント配線板分野におけるめっき技術の現時点における集大成ともいえる本になっています。

実際、この本の図表、写真は254もあり、めっき治具、めっき遮蔽板、電極銅ボールの腐食などきわめて現場的な写真も豊富に入っています。また、引用文献が90以上挙げられていますが、2010年の特許や文献も引用されており、最新の知見がこの本の記述に反映されていることがわかります。

本書のタイトルは『本当に実務に役立つプリント配線板のめっき技術』となっています。上記より、本書の内容が最新、詳細であり、「実務に役立つ」ことは確かでしょう。これに加えて本書のユニークな点は、単に、現在の実務に役立つだけでなく、この先、プリント配線板業界のトレンドや使われる技術が変化しても本書の内容はほとんどそのまま活きるだろう、ということです。それは本書が「応用が利く」記述になっているからです。普通のめっきの本に比べ、記述は平易ですが、より基礎的な視点に立って、「なぜそうなるのか」に重きをおいて書かれているからです。スルーホールめっきのクラック発生やパターンめっきの電流集中がこれだけ丁寧に書かれた本はあまりないでしょう。

一つの山に登っている途中で、別の山に登ろうとしたら、一度道を下ってから目指す山に向かわなければなりません。めっき技術についても、一般的な理解のレベルより、いくらかでも基礎的に理解しておれば、将来、業界が変化し、新技術、新装置が登場しても、戸惑うことなく対応できるはずです。

本書が現場の実務担当者、技術者だけでなく、プリント配線板設計、プロセス開発に携わる多くの方々にも広く役立てていただけるよう期待しています。

小林 正
小林技術事務所